旅のまにまの 似非コラム

両替 ― その奥深い世界

■ 両替所の場所と便利さは反比例する

まず、あたりまえの法則が存在します。
―便利がよい環境ほど、換金レートは悪い。 多少のてまひまかけてでも、よいレートの場所を探したほうが 結果的には絶対得をします。

また、ついレートのよさに目がくらみ? 見落としがちになってしまうので気をつけたのが、コミッション。 つまり、手数料ですね。

時には、レートはよいのに、手数料が高いという チェッ、という感じの場所もあったりします。 コミッション込みの実際の手にする事が出来る現金額を 考えておかないといけない理由です。 また、コミッションは下限額が設定されているのも難儀でした。 換金額が少ない場合、 その手数料の額とのバランスで激しく気持ちが萎えたりします。

私たちは努めて“銀行”を見つけそこで換金するよう心がけていました。 レートもたいてい一番マシだし、 その国建てチェックだと手数料不要の場合が殆どでしたからね。 もちろん、その場合は換金レートも 100.0 。 チェックの額面通りの金額になります。 営業時間の把握や場所を見つけるのに労力はいりますが、 それだけの価値はあったと思います。 入国時には、駅構内の銀行を利用したのは  駅についたら で書いたとおりです。

後、抑え?として アメックスは結構使いました。 アメックスも自国建てチェックだと手数料不要。 基本的にどの町でも中心部にあるので移動のストレスもあまり無いのがよかった。 日本から各地の営業所一覧リストを持参していたのもあり、 場所探すのもラクでしたからね。 アメックスの人は、どこでも皆親切だったと思います。 ベルリンのオジサンなんて、なんつーか親日家でしたからね。

観光地になると、街中の至る所に?両替所があったりします。 休日も含めて長時間営業。 一見凄く便利そうですよねぇ〜。 __だから、はい、当然レート悪いです。だから行きませんでした。

ホテルやみやげ物店でも両替可能ですが。 とてもそんな気分になるレートではありません。 というか、何があっても換金したくない!っていうレートです。 まぁ、便利な場所なんですけどね、ここも。

例外はロンドン三越。今はどうかわかりませんが。 地下のスーベニールショップでは、 チェックで買物すると手数料無しでお釣りをくれました。 確か、レートも 100.0 という良心的なものだった記憶があります。 また、明らかに換金目的で葉書一枚購入とかいう有難くない客だったにも関わらず、 お店の方は、日本人現地人含めて皆親切で心細やかな対応してくださいました。 感謝しています。

■ さあ両替しましょう

列に並んで待つ間に、頭の中では段取りのシミュレイションをしておきます。 けっこう健気です。 ダサいといえばダサいんですが、まぁ初めての外国、 これくらいよいではないですか。 一人頭の中で、 このチェックだといくらぐらいになりますか?だの、 このチェックを両替してください、だの ぶつぶつ英語で練習している間に、自分の番になるわけですね。

そうそう。“Some coin, please ” のひと言を忘れないよう気をつけます。 小銭が手元にあると何かと助かるのは、何処でも一緒ですよ。

両替に欠かせないのが、パスポート。必ず提示を求められます。 結構面倒くさい、これがまた。 なにせ、胴巻き型のキャッシュベルトに入れて背中側につけてるんで、 出し入れがもう大変のなんの。 背中に手を回して、チャックを開け取り出し、 用が済めばまたしまいチャックを閉めるので大騒ぎ? キャッシュベルト自体は、ジーンズ内なので、 それをこころばかり上げ下げするのもかなりコツがいりまして。

それを、仕方ないとはいえ、銀行内の衆人監視?の中でその度行うんです。 恥ずかしさも倍増です。 まさか、銀行内でジーンズ下ろすわけにはいきませんからね (両替より先に警察行きでしょう)。 胸元に吊り下げる形より、こちらの型を選んだのには 見栄えの問題もあったんですが。 毎回こんな “格好悪いこと” を汗かきながらやってた自分って いったいなんだったんでしょうか…。

■ 換金額の設定

1回の換金額の設定も結構頭の使いどころでした (上の案件も含みますが)。 セーフティ上から、必要以上の現金を携帯することは避けたい思いがありました。 そのため予め必要金額を想定して、その分をコマメに換金していたのです。 勿論、ある程度の出費が見込まれる日には 最初に充分上乗せ換金しておくわけですが。 基本は、足りないかな?くらいにしておいて、 不足分はあらたに換金したらいいや、という精神です。

後半は、慣れもあり大分アバウトに数日分風に換金していた気もします。 2〜3日の滞在なら、一括換金していた、ってことだったのでしょうか。 逆に、ロンドン・パリあたりでは、それこそ1日分ずつ毎日換金していたと思います。 ただ、両町とも宿の至近に手数料無しで レートのいい銀行があったからそうした、とも云えますがね。 いや、この2つは、 ともに同じ町に長期滞在していたのがその理由だったかもしれない??

■ ひとくちに銀行といっても…

千差万別です。レートもコミッションも全然違ったりします。 あまり時間をかけず、旅人によってよい銀行を見つけ出すのも なかなかコツ半分運半分で大変でした。

大通には大手銀行が軒を連ねているのは、日本同様だったりしますが。 隣り合った銀行でも、かなり違ったりしますからね。見極めは大事だと思いました。 中には、同じ銀行でも支店によっては、 手数料が必要だったりして、面くらうこともあったり。 某国での話ですが、これには参りました。 不要と信じきってその銀行の支店を選んで入ったのに、という。

そういう不運も稀にありますが、長期滞在する国では 早めに自分なりのメインバンクを決めておくのも一つの方法でした。 というか、結果的に今思えばメインバンク化していた、って事なんですけどね。 レートよく、手数料不要 (あくまで自国建てチェックの換金の場合)。 支店も結構多くて、歩いていると無理しなくてもその支店にも出会える…そんな銀行。 宿から至近にその銀行 (の支店の一つ) があれば、もうけものでした。 だって、毎朝歩いてすぐ換金に行けるんですから、これ以上のラクはないです、実際。 ロンドンのバークレイズ銀行、パリの SOCIETE GENERALE 銀行。 ここらがメインバンク?でした。

出国するとき

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