900923
なんと。ここまでの相性の悪さ?から意外だが。 この私がひどく気に入った処が実はある。
岩と光の神殿、といったらよいのだろうか。 光が差しこまない時は洞窟と神殿がごっちゃになっているというのか…とにかくそういう処だった。 ここはさすがに無条件で好きになった。 気がつくといつのまにやらふらふらと中へと入ってしまっていた。 やたらに落ち着くのだ、この内部へ足を踏み入れると。 時間など些細なことと思え、気が済むまでただぼ〜っとしていたくなる。 反対にどうしてこんなに落ち着くのだろう。笑ってしまいそうだ。
と同時に思う。
彼が闇 (≒潜在意識というか遡った何か、というか…) を奥にたたえた洞穴に 何しか憧れていたのは確かだ、もう絶対そうだと思う。 ガウディについて無知だが言い切ってやる〜。もう開き直ってやる〜。
いったんこの神殿?を後にして、やっとようやく私は思い出したのだ。 “あの”サントリーの CF に使われていたのはここだった、ということを。 そうだ、あの CF 、日本にガウディブームを巻き起こした因の一つ。 あれを見て、私はこの場所にえらく魅かれたのだった。 もちろん、多くの人たちもそうだったと思いますが。
そういえば。 バルセにてガウディ巡りをする際、 一番行きたかったのはココだったのだ。
まあ、有名だろうから、訪れるうちに ほっといても勝手に行き当たるであろう、 と場所も調べないままになっていた。
が、その後彼に対して混乱してしまったことで、 そんなことも全て嘘のように キレイさっぱりと忘れきっていたのだった。 ボケもここまでくるとたいしたものではある。
そっか。あの舞台はココだったんだ…。
上へまわると似たような造りの場所がある。 どうやらここら辺りが頂上?になるようだ。 小雨がぱらつきだす。気にせず歩く (単にいつもそうなんですが)。
この最上部の場所を見て、先の思いは確信となった。 元は Batllo から始まったものであるんですがね。 彼はそこに 子宮、母なるものの存在をみていたに違いない。 理由?__知らん、んなもん。
さて。私たちが最終的に行き着いたそこは、グエル公園の入口であった。
…つまり反対側から入ったらしい。
どおりで入口らしい入口も無い、とは思っていたけど…わはは。
さて、本来の入口は例の?熱が出そうな世界だったりする、ちゃんと。
これを毒キノコを食べたら見られる (ように思われる) 幻覚の世界の風景、
とかなんとか言ったら怒られるんでしょうね、きっと。
どうやらあたりは静かな住宅街のようです。
付け足すならば。 最寄のメトロ駅は Lesseps という所。 しかし、そこからでも徒歩20分くらいかかるようです。
そこへ至る途中に ジョナサン・リッチマンのライブのポスターが 張ってあったんですよね。しみじみ。