太陽は もう すっかり疲れ
色褪せ 古びた 写真 となり
そして――朽ちてゆくのだろう
太陽の いない 暗闇(ここ) で
わたしは ただ 2本の足 で
そのなかを 歩いている
しばらくゆくと そこには
誰もいない――そう思えた公園が ひとつ。
ふと 通り過ぎようとしたのだけれど
そこには 明るい こども達の わらい声
すこし 驚いたけれど
すぐに 理解ったのだ
“ むかし 本当に 公園(ソレ)が 欲しくってたまらなかった頃
よそへ行くたび あるじ顔した 偏狭な女達に 追い出された
じぶん達の 公園がなかった
あの頃の わたし達 ”
そう―あの頃の わたし達
―闇(いま)は ブランコも 砂場も 彼らのものだ
いつものように バスに乗りこむと
ひとりの男と ひとりの女と ひとりの老人が
ほかに――誰もいない――そう 思えたのに
ただ 立っていた 吊革も持たずに
わたしは ゆっくりと 腰かけて 窓をみる
頬杖を ついて
しばらくゆくと
ゆっくりと むかいの 闇の穴から
同じ―そう 思えたバスが 擦れ違う
ふと のぞいてみると
誰もいない―そう 思えたバスは 満員で
窓際で 頬杖ついてた
不幸の わたしが 微笑浮かべて
5人しか 存在(い)ないバスの
幸福の わたしに 会釈する