冷たい雨
地面にたたきつけ
はねかえる 冷たい雨
アスファルトは いつか 河になる
襟元に入りこむ雨
手首に纏わりつく シャツの袖
この重たさは雨のせいか
人ごみは いつか オブジェになる
冷たい雨に凍え
だけれど 声はでない
震えない喉
この寒さを どうにかしておくれ
(それを望むくらい 許されるだろう)
この冷たい雨から どうか救いだしておくれ
(それさえ 望むことは 許されないのか)
だけれど 声がでない
昼も 夜も 夜も 昼も
かすむ光の むこうにみえる
暖かな わたしの知らない部屋
靴の隙間に入りこむ 冷たい雨
アスファルトは いつか 河になる