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OASIS

もう 認めてしまおう
ここは沙漠だ
わたしが立っているのは 沙漠のうえだ
白い太陽の光のした
今日も ここはすこし けぶっている
砂の嵐のすきまから なにかを探している

ずっと ここはほかのどこかだと思ってた
常緑樹の楽園(エバーグリーン・パラダイス)
とは思いはしなかったけれど
どこかの街だと 信じていた
まわりは高いビルに取り囲まれていて
眼をつぶることさえ許されない毎日だったけれど
遥か彼方に 樹々が見えていた 翠(あお)く優しく

だけど そんなことは全て嘘っぱちで
本当にあるのは ただ ひろい砂丘だ
ただ 砂のつづく
他になにひとつさえ見えない
乾いた桃源境
そこにわたしは立ちつづけている
孤りで

絶え間なくつづく砂煙りのなか
からだはだんだん砂で固められてゆく
いつか 砂のなかに沈んでゆくのかもしれない
途切れる意識のなかで くりかえす

本当は知っていたんだよ と

ここがいつだって沙漠だってことは
ここはどこかの街なんかではなく
他のどこでもなく
ただ 陽だけが照りつづける砂丘なんだと
ただ じぶんをそう騙しつづけることで
騙しつづけることで 生きてゆけるような気がした
独りで

思いっきり陳腐なセリフだけれど

オアシスを探している
きっとどこかにある
緑輝く うるおい溢れた
オアシスをもとめている

ひどく 陳腐な云い方だけれど
オアシスを探している
きみにそこで待っていてもらいたい

蜃気楼でも構いはしない

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