こもれびの さすなか
聖者の行進が近づいてくる
私の 『場所』 を そこに探せるだろうか
心地よいぬくもりのなかで
ただ わたしは還るべきところを探している
行進の最後をゆく聖者が
ゆっくりとわたしに気づき振りかえる
きっと わたしと通じる言語(ことば)を持たぬ彼は
だからこそ すべてを見透かしたように
穏やかに微笑み会釈する
雨で洗い流された空に
虹が橋かける 冬の午後
わたしの 『場所』 を そこに探せるだろうか
聖者の後姿が やがて点と化してゆく
わたしはここに住居を持たぬ旅人なのか
こもれびの さすなか
わたしは ひとりで腰をおろしている
そして__ハーモニカを吹く
もう忘れてしまった旋律を とぎれとぎれに